正直なところ、試験の細かい内容はほとんど覚えていない。
全部で6次試験まであるうちの1次と2次は、知能テストや性格検査、英語力の筆記試験だったと記憶している。単純な計算をひたすら繰り返す、心理作業検査のようなものをやった記憶もある。それ以外の内容は、きれいさっぱり忘れてしまった。
ただ、1次か2次か、どちらかは忘れてしまったが、今でも鮮明に覚えている質問がある。
衝撃的な質問票
「私は女性(異性?)に自分の身体を見てほしいと思う」
「私は女性(異性?)に評価されると仕事がはかどる」
「人に言えないような性行為にふけったことがある」
令和の今であれば時代錯誤とも言えるような質問内容だが、当時21歳の”うぶ”だったボクには、かなり衝撃的な設問だった。だから数十年が経った今でも、はっきりと覚えているのだ(細かな文言の齟齬はご容赦いただきたい)。
採用担当はこれらの質問で何を知りたかったのか。今でも正直、謎である。
合格通知が届いた日
合格発表は、確か1次・2次ともにハガキだったのではなかろうか。こちらも記憶が定かではない。
ただ、ハガキを手にしたときの気持ちだけははっきり覚えている。
1枚目のハガキを開けたとき:「え?」
2枚目のハガキを開けたとき:「え、え?!」
記念受験のつもりでいた人間が、2度続けて通過してしまった。
―――
次回は、いよいよ面接となる3次試験について書く。このころになると、「記念受験」だったはずの気持ちに、少しだけ欲が混じり始めてきた。
〔つづく〕